オリジナルコンテンツとは?Googleに愛される記事の作り方まとめ

オリジナルコンテンツ(original contents)とは、体験談や成功事例など、独自性のあるコンテンツのこと。

 

SEOで成果を出すためには、独自性のあるコンテンツが必須です。筆者はwebライターの採用と育成に関わっているのですが、SEO初心者の方からよく以下のようなお悩みを相談されます。

  • 「検索結果が似たり寄ったりで差別化がしにくい」
  • 「オリジナリティーの出し方が思いつかない」
  • 「記事にできるほどの体験談がない」

この記事では、SEO初心者の方に向けて、オリジナルコンテンツを作成する際のパターンや、具体的な方法についてご説明します。

 

※独自性の出し方は多々あると思いますが、この記事では誰でも実行しやすい超初級の方法だけを取り上げています。

※本格的に独自性を出そうと思ったら、読書や経験などで得た知識を、ユーザーニーズに合致させる形でアウトプットする必要があります(上級編は今後執筆予定)。

なぜオリジナルコンテンツを作らなければいけないのか?

オリジナリティーがないと、Web集客が上手くいきません。具体的な理由は以下2点です。

 

  1. コピーコンテンツばかりだとサイトの評価が下がる
  2. マーケティングへの投資が無駄になる

 

コピーコンテンツばかりだとサイトの評価が下がる

検索結果に上位表示されるためには、Googleがどのようにページを評価しているのか理解する必要があります。

 

ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)には、コンテンツ作成のルールが書かれています。

 

この中に、オリジナルのコンテンツが存在しないページを作らないでくださいね、といった体の内容が明記されています。

 

価値のない質の低いコンテンツに該当すると、サイト全体の評価が下がり、アクセスが減ってしまいます。

 

マーケティングへの投資が無駄になる

Googleに評価されなければ、コンテンツ作成にかけた人件費や時間が無駄になってしまいます。もっとも、上記の問題はオリジナルコンテンツの作り方がわかれば解決できます。

 

具体的な方法やパターンを見ていきましょう。

 

オリジナルコンテンツの作り方はたったの3パターン

オリジナリティーの出し方には、以下3つのパターンがあります。

 

  1. 構成の切り口を工夫する
  2. 情報の幅を広げる
  3. 情報を掘り下げる

 

ここでは、「SEO メリット」のコンテンツを作成すると仮定して、具体例を交えて説明します。

 

構成の切り口を工夫する

競合の記事と構成の切り口を変えることで、オリジナリティーを出す方法です。構成が思いつかないときは、以下のような質問を自分に投げかけます。

 

【切り口を工夫する際の自問例】

  1. 検索者は何を知りたがっているんだろう?
  2. 競合の記事に足りない点はどこだろう?
  3. このキーワードで検索するのはどんな人なんだろう?

 

今回は3の質問でひらめきを得たとしましょう。「SEO メリット」で検索している人には、ライター、マーケティング責任者、社長などがいます。それぞれ知りたいことが違うはずだろうと仮定した場合、以下のような構成があり得ます。

 

【改善前】

1.SEOのメリット3つ

1-1.(1つめのメリット)

1-2.(2つめのメリット)

1-3.(3つめのメリット)

 

【改善後】

1.【ライター向け】SEOを覚えるメリット3つ

1-1.(1つめのメリット)

1-2.(2つめのメリット)

1-3.(3つめのメリット)

2.【マーケティング責任者向け】SEOを採用するメリット3つ

2-1.(1つめのメリット)

2-2.(2つめのメリット)

2-3.(3つめのメリット)

3.【社長向け】SEOが業績に与えるメリット3つ

3-1.(1つめのメリット)

3-2.(2つめのメリット)

3-3.(3つめのメリット)

 

情報の幅を広げる

執筆中の話題を幅広く網羅する方向性です。

 

競合がSEOのメリットを3つしか書いていなければ、こちらは5つ書きましょう。

 

【改善前】

1.SEOのメリット

1-1.(1つめのメリット)

1-2.(2つめのメリット)

1-3.(3つめのメリット)

 

【改善後】

1.SEOのメリット

1-1.(1つめのメリット)

1-2.(2つめのメリット)

1-3.(3つめのメリット)

1-4.(4つめのメリット)

1-5.(5つめのメリット)

 

情報を掘り下げる

Web上の情報は、本の情報のように深堀りされていないものも多く見られます。他の記事を参考にする際に、「自分が検索者だったらここはもっと詳しく知りたいな」と思うポイントを探し、構成に反映しましょう。

 

【改善前】

1.SEOのメリット

1-1.広告費を抑えられる

SEOが上手くいけば、リスティング広告のように広告費をかけることなく集客できます。

 

【改善後】

1.SEOのメリット

1-1.広告費を抑えられる

SEOが上手くいけば、リスティング広告のように広告費をかけることなく集客できます。

リスティング広告のようにすぐに集客するわけにはいきませんが、検索結果に上位表示されれば、費用をかけずに安定して集客できます。広告出稿をやめれば集客できなくなるリスティング広告とは違い、一度作成したコンテンツは、サイトを運営している限り資産として残り続けます。

 

以上、簡易な例ではありましたが、オリジナリティーを出す際の方向性を理解していただけていたら幸いです。

オリジナリティーの出し方が思いつかない時は、以下のパターンのうち、どの方針が適しているか考えてみてください。

  1. 構成の切り口を工夫できないか?
  2. 情報の幅を広げられないか?
  3. 情報を掘り下げられないか?

コンテンツにオリジナリティーを出す4つの方法

情報の幅を広げたり、深堀したりする方法には次のようなものがあります。

 

  1. データを明示する
  2. 本の内容を落とし込む
  3. 専門知識を書く
  4. 潜在ニーズを構成に落とし込む

 

データを明示する

データがあれば説得力が増します。

 

例えば、SEOを学びたい人に向けて上位表示されることの重要性を説明したいとします。このときのデータの見せ方は例えば…

 

【改善前】

検索結果で1位の記事と、それ以外の記事ではクリック率が大きく変わります。

 

【改善後】

インターネットマーケティング会社NINJASが2017年に実施した独自の内部CTR調査によると、検索順位1位の記事のクリック率は21.12%、2位の記事は10.65%と、2倍近い差が出ているようです。

引用元:Internet Marketing Ninjas

※ちなみにCTRの調査はマーケティング会社やアクセスが多いサイトなどによってたびたびされていますが、自社のデータを元にしているため、詳細なクリック率は調査によって変わっていました。ただ、順位が下がるほどクリック率が右肩下がりになる点は共通しています。

本の内容を落とし込む

ネットで情報を調べても問題が解決しなかった、という経験はありませんか?

 

web上の情報しか参考にしないwebライターが書いた記事だと、特にこういう問題がおきます。キーワードによっては、読書で得た知識を整理して書くだけで上位表示されることもあります。

 

専門知識を書く

あなたが何らかの専門知識・もしくは経験を持っている場合に有効です。当事者が書いた記事と、そうでない記事はどうしてもユーザー理解や有用性に差がつきます。

 

潜在ニーズを構成に落とし込む

潜在ニーズとは、検索者自身も自覚できていないニーズのことです。「SEO メリット」で検索している人は、次に「SEOが向いている人」が気になるんじゃないか、という仮説を立て、コンテンツに反映します。

 

具体的な方法には、以下のようなものがあります。

  • ペルソナ設定をする
  • カスタマージャーニーマップを作る
  • Yahoo知恵袋などQ&Aサイトで定性的データを集める

 

オリジナルコンテンツを作る際に使える見出し4つ

以下の見出しを使えば、手軽にオリジナルコンテンツを作れます。

 

  • (執筆キーワード)の体験談
  • (執筆キーワード)の相談事例
  • (執筆キーワード)の成功事例
  • (執筆キーワード)でよくあるQ&A

 

法人の方の場合は、問い合わせのデータベースや感謝の声、成功事例など、どこかに保存されていないか探してみてください。問題の当事者からすれば、体験談や事例は貴重すぎる情報です。

 

まとめ|オリジナリティを根本的に高めるには?

以上、オリジナルコンテンツ作成の発想法・パターンでした。比較的誰でも始められる方法に絞ってご紹介したので、ぜひお試しください。

ただ、この記事では競合の記事に対して差別化をする際のパターンを示したに過ぎません。

オリジナリティー根本的に高めるためには、顧客、商品・サービスに詳しくなることを最優先にしましょう。顧客や営業部の人にヒアリングをするのもいいでしょう。執筆分野の本を10冊読むのも手軽です。

ここまでくると、紡ぎ出す言葉の1つ1つに説得力が出やすいかと思います。