SEO記事制作代行の落とし穴|外注で失敗しないための対策を徹底解説

基本的にSEO記事制作の外注はあまりおすすめではないスタンスでいます(できれば内製化がおすすめ)。

最低限のディレクションをしないとアクセスも問い合わせも増えないためです。

この記事では、外注を使う際のデメリットを踏まえた上で、デメリットを克服して売上を増やすために必要なことをご説明します。

筆者のプロフィール

toBのSEOコンサルをしている

ゼロからSEO内製化を経験済

外注・社内ライターどっちも使ったことがある

半年で2サイトで20万セッション超えを達成

問い合わせの数数十から数百に

外注費用を無駄にしないためにできることを具体的に書きました。長くなりますがぜひ最後までお付き合いいただければ幸いです。

目次

SEO記事制作外注・代行を使うべきなのか?

外注を使うかどうか迷っている方はご参考ください。既に意思決定されている方は『【時系列順】SEO記事制作外注後、発生するタスク』まで飛ばしてください。

SEOを始める際は以下のような選択肢があります。

  1. 記事を社内で作る
  2. 記事制作を外注する
  3. サイトのディレクションと記事制作を外注する

個人的には1がおすすめではありますが、SEOだけに予算を割けない事情もあるかと思います。この記事では2を選んだ場合にどういう戦略で仕事をしていけばいいのかご説明します。

SEO記事制作外注・代行が向いているケース

  • 社内で執筆担当を用意できない
  • 低予算でSEOを試してみたい
  • 外注ライターとやり取りする人を最低1人用意できる
  • (できれば)SEOやライティングの経験者がいるとGOOD

社内にライターを用意できず、低予算でSEOに挑戦したい方は外注が向いています。

外注から納品されたものの良し悪し(上位表示されるかどうか)を判断できる人がいれば安心です。

SEO記事制作外注・代行が向いていないケース

  • 検索ボリュームが少ない分野で集客するとき
  • SEOを丸投げしたいとき

検索ボリュームが少ない分野で集客するとき

ネットで検索されていない分野はSEOに向きません。いくら記事を書いても検索する人がいなければ集客のしようがありません。

サイトを作る前に検索ボリュームを調べましょう。Ubersuggestを使えば調べられます。

【検索ボリュームの目安】

  • 一語で3000〜10000以上
  • 二語以上で10~1000以上

分野や競合の多さによって話が変わるのでざっくりした目安とお考えください。

一番欲しいキーワード一語で検索した時に検索ボリュームが1000もないのであれば、別のキーワードを検討するか別の集客方法を検討するのが賢明です。

SEOを丸投げしたいとき

SEOを全部任せたいのであれば、ディレクションを含めて外注するのが現実的です。

SEO記事制作外注・代行のメリット

  1. 低予算でSEOに挑戦できる
  2. 人的リソース不足を解消できる
  3. 教育の必要がない

低予算でSEOに挑戦できる

ライターを雇用した場合よりも低予算で記事を作成できます。

雇用の場合は人件費で月20~30万円かかるので、SEOがうまくいく確信がない段階では手を出しにくいはずです。

外注であれば記事単価や文字単価で契約できます。雇用のように解雇しにくいこともないので、ダメだった場合にすぐ撤退できます。

人的リソース不足を解消できる

社内でライターを用意できない場合は外注を使うと手っ取り早くSEOを始められます。

教育の必要がない

経験者を採用すれば、ライティングやSEOの教育をする手間と時間がかかりません。

SEO記事制作外注・代行のデメリット

  1. 既にネットに公開されている記事の2番煎じが納品されることも
  2. 現場の人しか知らないことは書けない
  3. 任せっぱなしではうまくいかない
  4. リライトを任せにくい

既にネットに公開されている記事の2番煎じが納品されることも

オリジナリティの高い記事でないと上位表示は困難です。

分野の知識や経験がない外注ライターと契約してしまうと、ちょっと調べればわかるような範囲内の記事しかできません。

現場の人しか知らないことは書けない

現場の人しか知らない内容は書けません。

現場の情報は貴重かつ役に立つので、検索者にとっては有益な情報になり得ます。

どうしても上位表示したいキーワードや、競争が激しいキーワードはできれば執筆分野の経験がある人に書いてもらいたいところです。

任せっぱなしではうまくいかない

外注に全て任せてしまうと例えば次のようなリスクがあります。

  • 上位表示される記事になっていない
  • Web上の記事をコピペされている
  • 露骨に文字数稼ぎをされていて読むに堪えない

上記に該当する記事をいくら公開してもアクセスや問い合わせは増えないので、外注費が無駄になり続けます。

記事の良し悪しやサイトが上手くいっているか判断できる人がいれば理想です。最低でも判断基準は知っておきたいところです。

リライトを任せにくい

半年以上経っても狙ったキーワードで上位表示されない記事はリライトをして上位表示を狙います。上位表示をするにはSEOをわかっていなければ厳しいのでできれば経験者が担当したいところです。

よほど優秀でなければ外注には比較的任せにくいタスクです。SEOで売上を増やせる見込みが立った段階で社内ライターを一人採用して教育をしておくといきありばったりにならずに済みます。

SEO記事制作外注・代行を有効活用するには

ここまでは記事制作外注の負の側面を多めに伝えてきました。ここからは外注のデメリットを踏まえた上で、いかに集客力を高めるのかご説明します。

  1. 売上を上げるための仮説を構築する必要がある
  2. 半年~1年程度継続が必要
  3. 施策やサイト全体がうまくいっているか判断する基準を持った方がいい
  4. ルールはある程度作った方がいい

売上を上げるための仮説を構築する必要がある

漠然とSEOをやった場合によく発生するトラブルは例えば…

  • 記事の本数が増えない
  • 記事は増えてもアクセスが増えない
  • アクセスは増えるが問い合わせが増えない
  • 問い合わせは増えたが売上・契約に繋がらない

合理的にSEOをやっていても、成果が出るまでには半年から1年程度かかります。記事の作成とGoogleに評価されるまでに時間がかかるためです。

SEOがうまくいっているかどうか判断できるようになるまでには時間がかかるので、効果が薄いやり方をしていると外注費用を回収できません。

半年~1年程度継続が必要

ある程度アクセスや問い合わせが増えるまでには半年~1年程度かかります。

最低限半年~1年程度でどのくらい外注費用がかかるのか計算しておきましょう。

どの程度時間がかかるのか想定しておかないと、この間は出費だけなので損をし続けているような感覚になるかもしれません。

すぐに問い合わせを増やしたい場合は有料の広告の方が向いています。

施策やサイト全体がうまくいっているか判断する基準を持った方がいい

上記の通り時間がかかるので、できればSEOがうまくいっているのかどうか判断できる人が最低1人いると安心です。

社内に経験者がいると最高ですが、難しければこれから勉強しても間に合います。

ディレクションごと外注するのもいいかもしれません。

ルールはある程度作った方がいい(後々でもOK)

ある程度ルールを作った上で運用したほうが、同じ問題が何度も起きないので楽です。

ルールを作った方がいいのは例えば…

  • 業務フロー
  • レギュレーション
  • 記事の書き方
  • 使用禁止表現
  • やってはいけないことリスト(コピペなど)

とはいえ事前に予測できないこともあるかもしれないので、手がかりがなければルール作りは後々の対応でも大丈夫です。

【時系列順】SEO記事制作外注後、発生するタスク

いざ外注を決めた後のtodoを時系列でご紹介します。

【必須】半年〜1年分の予算を組む

1月いくらまで使えるのか決定しましょう。

【必須】担当者を最低1名選ぶ

外注とやり取りする人を1人決めます。

経験者だとベター。

【必須】記事の良し悪しを判断できるようにする

最低限以下の点を判断できるよう、人をつけるか調べるかしておくと安心です。

なるはやでやりたいところですが、やりながら詳しくなれれば大丈夫です。

  • どんなキーワードで記事を作るべきか
  • 上位表示される記事はどんな記事なのか
  • 記事の内容に誤りはないか
  • 記事の内容がユーザーニーズに応えるものなのか
  • 問い合わせを増やすには何をするべきか

【必須】サイトを作る

サイトがない場合はサイトを作りましょう。WordPress+有料テーマの組み合わせだとコーディングをあまりせずに済むので運用が楽です。デザインにこだわるのは収益化できてからでも遅くありません。

初期の段階ではコーディングやデザインに時間やお金がかからないような選択をしましょう。

有料テーマはSWELLがおすすめです。理由は以下2点です。

  • デザインが見やすい
  • 管理画面が充実しており操作しやすい

ある程度売れている有料テーマはどれもデザインはいいのですが、管理画面の仕様が今ひとつなこともあります。管理画面が今ひとつだと、サイトを改修する際にどこを変更すればいいのか調べる際に時間がかかります。初期段階ではここにあまり時間を使いたくありません。

SWELLは比較的管理画面で混乱することが少なかったのでおすすめです。

【必須】クラウドソーシングへの登録

クラウドワークスやランサーズに登録します。

クラウドワークスの方がいい人を集めやすかったので個人的におすすめです。

【任意】求人サイトへの登録

クラウドソーシングではなく求人サイトで人を集めるのもありです。

【必須】募集の文面を作成

募集の文面を作成します。

最低限以下3点はご対応いただくといいと思います。

  1. 募集のタイトルに①文字単価②分野を入れる
  2. 欲しい人材像を定義する
  3. 本文に募集する人材像を具体的に入れる

2について補足します。おすすめの人材像は、執筆分野の経験や知識が豊富、かつライター経験が少ない人です。

理由は以下のとおりです。

  1. 分野に詳しい人の記事の方がオリジナリティが高く差別化しやすい
  2. 分野の知識よりもライティングの方が身につけやすい
  3. ライター経験だけがあって、かつ単価が高い人は避けたい

募集をする際は分野の経験や知識は必須にして、ライター経験は未経験化にするのがコスパがいいと感じています。

【必須】ライターを選ぶ

応募者の中からライターを選びます。採用したい人物像にこだわりがなければ上でご紹介した人物像で探すといいかと思います。

【必須】トライアルの記事を書いてもらう

トライアル記事なしに採用してしまうとギャップがあるかもしれないので1記事書いてもらうのが無難です。

過去に書いた記事を提出してもらっても構いませんが、分野が違ったり編集が入っていたりすることもあります。取り扱っている分野で1記事書いてもらうのが無難でしょう。

記事の良し悪しはある程度主観で問題ありません。

私は最低限以下の点を見ています。

  • 文字数稼ぎがないか(あってもなくても意味が変わらない表現がないか)
  • 論理的な構成か
  • 論理的な本文か

文章の癖はなかなか抜けないので文章全体の雰囲気は見ておきたいところです。

【任意】レギュレーションを作る

最低限のルールを作りましょう。

ルールがないといらない作業や上位表示されない記事が増えます。採用前の段階で完璧なレギュレーションを用意できなくても構いませんが、後々用意した方がいいでしょう。

最低限決めておきたい点は例えば…

  1. 業務フロー
  2. 使用禁止表現のリスト(文字数稼ぎ封じ)
  3. コピペをした場合の対応

【任意】カスタマージャーニーマップの作成

カスタマージャーニーマップとは、見込み客が商品・サービスを購入するまでの思考や行動を図にしたものです。

カスタマージャーニーマップを作るメリットは以下のとおりです。

  1. 購買までのフロー別にキーワードを配置できる
  2. 内部リンクの導線を想定できる
  3. 記事通しの書き分けを判断しやすくなる
  4. 記事ごとのペルソナ設定をしやすい
  5. 上記の点についてメンバー同士で認識を共有できる

カスタマージャーニーマップがあれば便利ですが、他のタスクと比べると緊急度が下がるので任意にしました。

【必須】記事管理シートを作る

記事管理シートを作りましょう。

シートがないと…

  • どのキーワードで書いたか分からなくなる
  • 進捗を管理しにくい

スプレッドシートで管理すると楽です。

最低限あるといい項目は次の通りです。一番上の行をスプレッドシートにコピペしてください。

カテゴリ キーワード 検索ボリューム CPC 担当者 備考 発注日 納期 URL

【必須】キーワード選定

上位表示したいキーワードを探しましょう。

キーワードの探し方は例えば

  • Ubersuggestを使う
  • 競合サイトを参考にする

検索ボリュームかCPCが多いものを選びましょう。

キーワード選びのイメージがわかない方は以下記事をご確認ください。

SEOキーワードとは?プロが教える超実践的キーワード選定方法

【任意】発注の順番を決める

売上を早めに増やすには購買に近い(≒CPCが高い)キーワードから発注するのが無難です。

具体例は…

  • 〇〇 比較
  • 〇〇 費用
  • 〇〇 選び方

【任意】社内で書く記事・外注する記事を決める

現場の人でないと書けない記事と、誰でも書ける記事をある程度分けて記事管理シートにメモしておきましょう。ざっくりでOKです。

【必須】キーワードを発注する

ここからは記事を発注してから公開するまでの流れをご説明します。

キーワードを発注して記事管理シートに発注日と納期を記入します。

大まかな流れは次のとおりです。

  • キーワードを発注する
  • 構成を作成し、送ってもらう(発注者側で作成するのもOK)
  • (構成がOKであれば)執筆依頼をする
  • 納品後、コピペチェックをする
  • 記事を公開する

【必須】構成を確認する

構成の良し悪しで上位表示されるかどうかが変わってきます。

いい構成の作成方法については長くなるので、ここでは概要だけをご紹介します。

平たくご説明すると、いい構成とはキーワードで検索した人の検索意図を満たす構成です。

構成を作成する際は以下4点を記入します。

  • タイトル
  • h2:大見出し
  • h3:中見出し(任意)
  • h4:中見出し(任意)

構成を含むSEOのコツについては以下記事で詳しくご説明しています。

SEOライティングの技法|1000記事書いてわかった執筆の極意【効果検証済】

ワードで納品してもらうのがおすすめです。Googleドキュメントはいつでも更新できるので、納品後に本文の内容を変えようと思えば変えられます。起こりにくいことではありますが、ワードでは同じことができません。

契約したばかりの相手の構成はガッツリめに見るようにするといいでしょう。コメントを残して変更理由を伝えるようにすると次回以降楽です。コメントで伝えた内容をすぐ理解してくれる方もいれば、何回も同じミスをする方もいるので、よほど内容がよくなければ後者は切った方が運用が楽です。

何回も同じコメントが発生する場合はルール化した方が楽なのでレギュレーションに加えましょう。

【必須】執筆依頼する

構成の修正が終わったら執筆依頼をします。

【任意】納品後、コピペチェックをする

ツールを使ってコピペチェックをします。

コピペされているとGoogleからペナルティを課せられる恐れがある他、著作権侵害でコピペの被害者からクレームが入る恐れがあります。

ツールを使ってコピペを調べると楽です。私はコピペリンを使っています。

【必須】記事を公開する

サイトに記事を公開します。

【必須】記事管理シートに記録する

記事のURLを記事管理シートに記録します。

どのKWで対策したのか、進捗がどうなっているのか分からなくなるので面倒くさがらずにやったほうが楽です。複数人で仕事をしている場合は特に。

【必須】検索順位の変動を見る

公開した記事が狙ったK Wで上がっているのかモニタリングしましょう。

検索順位はGRCを使えば記録できます。

【任意】ヒートマップ導入

これは後でも構いません。ヒートマップとは、サイト上でのユーザーの動きをビジュアル化するツールです。主にリライトをするときに使います。リライトをするのは記事を公開してから半年以上経っても上位表示されない場合なので、ヒートマップ導入はしばらく先でOKです。Microsoft clarityがおすすめです。

SEO記事制作外注・代行の費用相場

記事を外注する場合もディレクションを外注する場合も、何をどの程度お願いするかによって工数が変わるので価格が変わります。

相場を出すのは若干難しいですが、

記事制作を外注した場合の費用相場

費用が変動するポイントは以下4点です。

  • 文字単価
  • 文字数
  • 記事本数
  • 分野の難易度(書ける人が多いか少ないか)

4000文字の記事を月10本発注した場合の費用は以下のとおりです。

文字単価 文字数(4000文字) 記事本数(月10本)
誰でもかける分野 0.5円〜 2000円~ 20000円~
経験者がかける分野 1~2円 4000円~8000円 40000円~80000円
専門性が高い分野 4円以上 16000円~ 160000円~

ディレクションを外注した場合の費用相場

MTGだけの場合 月5~20万円
ディレクション 月20~50万円
記事作成+ディレクション 月20~50万円+記事の費用

より相場を出すのが困難です。1つ言えるのは安かろう悪かろうということです。

ディレクションをお願いする場合、月10万円以下だと、「10万円で何ができるの」というのが本音です。できるとしてミーティングへの参加くらいです。

社内にディレクションをする人を置けるかどうかで外注費用が変わってきます。社内にディレクターがいて、なおかつ外部の意見が欲しい場合はSEOに詳しい人にMTGへの参加を求めるといいでしょう。

ディレクターがおらず、ある程度業務を任せたい場合は1人分の人件費に近い費用がかかってくるので、月20~50万円程度で考えておくのが現実的です。

まとめ

SEOの記事外注が成功するかどうかは良いライターを見つけられるかどうかにかかっています。ある程度いい人を見つけた後は、ある程度ルールを作った上で売上に直結するようなKWでの上位表示を狙うことになります。

外注を利用した際に発生しうる失敗について説明しつつ、具体的な対策をお伝えいたしました。